懐かしき国鉄時代の列車たち
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特急「つばめ」−3

つばめの一等展望車。多分マイテ49?。
浜松駅で昭和35年2月撮影。

この一等展望車に東京−大阪間乗るための運賃が幾らだったかと言いますと、普通運賃の実に7.26倍。
当時の金額で説明しても若い方ピンとこないと思いますので現在の運賃体系に換算し直しますと(8510円×7.26)
何と61780円。
現在なら「のぞみ」のグリーン車に乗っても19000円ですからいかに高額だったかがご理解いただけるかと思います。
それこそ庶民にとっては雲の上の存在でした。

しかも、金銭以外にそれなりのスティタスがなければとても乗れたものではなく、
例えて言えば、政府高官、外国からの賓客、大企業のトップ、芸能界スポーツ界の大スター、金持ちの外国人観光客等々が主な乗客でした。
別の言い方をすれば自腹を切って乗っていた人はごく少数だったと言えましょう。
今の世で何に例えられるかと言えば、飛行機の国際線ファーストクラスが該当するかも知れません。

展望車としては「つばめ」用に、マイテ39、マイテ49、「はと」用に、マイテ58、マイテ49がありました。
このうちマイテ49 2が現存しており山口号等に使用されております。
(写真/IO氏、文/元沿線住民氏)



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